top of page
検索

コミュニケーションに「正解」はひとつじゃない

9月26日
読了時間: 3分

Coconaで、職員が子どもたちとの関わりの中で大切にしていることがあります。それは、会話ややり取りの中で「一つの答えだけ」を教えこまないことです。

例えば、「貸して」と言われたら「いいよ」と答える。もちろん、それも大切なやり取りです。でも、「貸して」と言われたときの答えは、「いいよ」だけではありません。

「今使ってるから、待ってて」

「あとでね」

「まだ使いたい」

「やだ」

そんな答え方もあります。

「一つちょうだい」と言われたときも同じです。職員が「一つちょうだい」と伝えると、おもちゃを一つ手渡してくれる。でも、すぐに取り返して、また遊び始める。一見すると、「ちょうだい→どうぞ」というやり取りができているように見えます。でも、その子の気持ちは、本当に「渡したい」だったのでしょうか。

もしかしたら、「本当は渡したくないけれど、こうすればいいんだ」と、形だけのやり取りになっているのかもしれません。

「今使ってる」

「待ってて」

「まだ使いたい」

「やだ」

そうやって自分の気持ちを伝えることも、大切なコミュニケーションです。

だからCoconaでは、「Aと言われたらBと答える」という、一つの正解だけを覚えることを目指していません。

遊びの中で、いろいろなやり取りを経験してほしいと思っています。

「こう言ったら、こう返ってくることもある」

「自分はこうしたい」

「相手はどうしたいんだろう?」

そんな経験を重ねながら、コミュニケーションには一つの答えだけではないことを、頭で覚えるのではなく、体験を通して知っていってほしいのです。

これは、発達障害がある・ないにかかわらず、大切なことだと思っています。


今、福祉の世界では「意思決定支援」という言葉も大切にされています。

なんだか難しく聞こえるかもしれませんが、特別なことや、大きな決断だけを指すわけではありません。

意思決定は、質問に言葉でしっかり答えられる子だけができるものでもありません。

ことばでうまく伝えられなくても、表情やジェスチャー、時には「嫌だ」という態度で、子どもたちは一生懸命に自分の気持ちを教えてくれます。

そんな日々の小さな「自分はこうしたい!」を受け止め、一緒に選んでいくこと。

それも、大切な意思決定支援のひとつです。

自分の気持ちを感じる。

自分で選ぶ。

自分の意思を伝える。

遊びの中にある何気ないやり取りを重ねながら、「自分で選べた!」「気持ちを分かってもらえた!」という経験を、毎日の過ごしやすさや、これからの自信につなげていきたいと思っています。豊かな心を育てる上で、自分の感情を表出することは、とても大切です。

その上で、思い通りにならないこともあると思います。そんな時はどうしようか?

一人ひとりに寄り添い、豊かなこころを育むためには、日々の丁寧なコミュニケーションが何よりも大切ではないでしょうか。

 
 
 

最新記事

すべて表示
低緊張って、聞いたことありますか?

「低緊張」という言葉を、聞いたことありますか?私は、療育センターで働いて、初めて知りました。 低緊張とは、筋肉の張りが弱く、姿勢を保ったり、体を動かしたりするときに、体を支えることが難しくなる状態のことです。 低緊張にはさまざまな程度があり、病気や発達上の特性などに伴って見られることもあります。 一方で、日常の中では、もっと身近な「体の使いにくさ」として、その姿が見えていることもあります。 例えば

 
 
 
子どもは、大人が思っている以上にたくましい

子どもたちは、私たちが思っている以上に、自分の中に「育っていく力」を持っています。 30年以上、子どもたちを見てきました。小さかった子どもたちが大きくなり、成人してから再会することもあります。 そんな姿を何度も見せてもらう中で、私は、子どもには大人が思っている以上のたくましさがあるのだと感じるようになりました。 もちろん、「そのうち自然に育つから、何もしなくていい」ということではありません。 特に

 
 
 
横浜国立大学で講義をした時のこと

前回のブログ「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の続きです。 以前、横浜国立大学の教授とご縁があり、教育学部の学生の皆さんに「幼児期の遊びと学び」について、講義をさせていただいたことがあります。 小学校以降の教員を目指す学生さんが多い中で、幼児期の子どもたちの姿や、遊びの中で育まれている学びについてお話ししました。 幼児期の微笑ましい子どもたちの日常を柔らかい表情で聴いてくださいました。講

 
 
 

コメント


お問い合わせはこちら

​お問い合わせはお気軽にどうぞ。見学やご相談だけでも大丈夫です。気になることがありましたらご連絡ください。通常、1~2日営業日以内にご返信いたします。送信後に受信受付メールが自動で送られます。届かない場合は直接お電話でお問い合わせください。

発達障害の子が安心して過ごせる場所

運営会社:株式会社Lively Place

​事業所名:児童発達支援事業所Cocona

横浜市認可番号:1453801266

住所:〒2240001

​横浜市都筑区中川1-18-13

マイキャッスル港北中川101​

電話番号:045-654-8901

携帯:070-8374-9765

​※営業時間外は、電話以外でご連絡ください。

メールアドレス:info@cocona-child.com

​

LINEお友達追加から

ご連絡も可能です

​

​

​​​

​尚、返信は1~2営業日以内となります。

ご了承ください。

お友達追加はこちら
IMG_6224.png
​リタリコ発達ナビはこちら
お問い合わせ内容種別
bottom of page